魂の荒削りハンティング

狩猟のあれこれ 回想録と備忘録

回想録~その4~『ニート、猟銃を所持する-試験勉強編-』

さて、初心者講習の申し込みが無事に終わったので

 

来たるべき講習日に備えてスタディな毎日を過ごします

 

しかし、どうも法律の表現はとっつきにくい...

 

「第〇条 第〇項 第〇号」 、「〇〇の限りではない」などなど

 

わざとややこしい表現にしてるのか?と思えるくらい一文一文が長ったらしかったり

 

文章をこねくり回しすぎて冒頭の内容を忘れてしまったり

 

活字マジックで眠くなったり、と

 

とにかく一筋縄ではいかなかったのを覚えてます

(単純に荒ハンの文章読解能力が低かったという説もあります…笑)

 

こういうとき文章に強いタイプは有利ですね

 

 

ちなみにこれは居住地にもよりますが、初心者講習自体が毎月開催されている地域じゃなければ落ちるとしばらく浪人生活を余儀なくされます…

 

荒ハンの地域はまさにこのパターンで、落ちたら数カ月の待てをくらうハメに、、、

 

 

や、当時の荒ハンはニートだから時間はあるんですけど…

 

そこは、ね、、、

 

時間あるのに何で落ちた?ってなりますし...

 

一発合格という謎のプライドもありましたし...

 

 

ちなみにテキストの【銃を所持できるかできないか】の記載内容の一部をざっくりとご紹介

 

※絶対的欠格事由

<該当する場合は銃の所持許可を受けれません>

・年齢

・破産関係

精神障害意識障害

・アルコール、薬物中毒

・禁固刑以上の刑から規定の日数を経過していない

etc...

 

※相対的欠格事由

<該当する場合は銃の所持許可をされないことがあります>

・同居する親族に公共の安全を害し、自殺するおそれがあると認められる精神障害、中毒、自己判断能力の欠如、ストーカー、DV、etc…に該当する者がいるとき。

 

 

 

絶対的&相対的欠格事由

いわゆる人間に関するアウト項目以外にも銃自体にも欠格事由があります

 

その名も「銃の欠格事由」

 

そのまんまのネーミングですね

 

こちらも一部ご紹介

 

※銃の欠格事由

・連続自動撃発式の銃

・6発(散弾銃は3発)以上の装填ができる弾倉のある銃

・口径が規定以上の銃

・長さが規定以下の銃

・消音装置があるもの

etc…

 

こんな感じで記載されています

 

最初から漢字のオンパレード...

 

連続自動なんちゃら?

 

漢文じゃあるまいし意味不明...

 

そう思ったそこのあなた

 

正解です

 

荒ハンも最初は「???」となりましたが

 

焦らず落ち着いて見ると謎が解けます

 

<連続自動撃発式の銃>

つまりマシンガン的なヤツのことです

 

漫画風な表現で書くと

 

「バババババババッッッ!!!!」

「ダダダダダダッッ!!!!」

 

こんなシーンに登場する銃はほぼ確実に”銃の欠格事由”にジャストヒットです

 

トリガーを引いてる間、ずーっと弾が発射されるやつ

 

 

この手の銃がご希望だった方

 

残念ですがここでリタイアです

 

 

続いて

<6発(散弾銃は3発)以上の装填ができる弾倉のある銃>

 

これはそのまんまですが

弾倉(マガジン)に規定数以上の装填ができる銃はアウトということ

 

このあたり日本の銃刀法はシビアで、というかちょっと不思議でして

 

銃メーカーのデフォルト構造をわざわざ日本仕様に変更してます

 

例えば映画なんかでショットガンをバカスカ撃ちまくるシーンありますよね?

 

 『ターミネーター』、『バイオハザード』あたりは有名かな?

 

これがもし日本仕様のショットガンだとあっという間にゾンビの餌食になってます笑

 

これと似た例でショットガンの場合はライフリングは銃身の半分までと決められています

 

ライフリングというのは銃身内部に施された螺旋状の溝のことで

 

弾を発射する際に弾を回転させ安定性等を増す目的があります

 

ジャイロ効果と呼ばれる物理の一種

 

これはライフリングを施す銃の製造段階では銃身内すべてに溝があるのですが、日本仕様にする際に半分削るという暴挙が行われます…

 

つまりメーカーの完成品にわざわざ傷をつけることが義務付けられている不思議な不思議な法律なのです

 

もちろんデフォルトで装弾数が日本仕様と同じものや、平筒と呼ばれるライフリングのない銃身もあるのですべての銃が不思議な日本仕様って訳じゃないです

 

あとは口径が規定以上のもの、短いやつ、消音装置(サイレンサー)はダメです

 

このあたりは理に適ってるんじゃないでしょうか?

 

短い銃は運搬に便利な分、秘匿性が高くなりますからね

 

あとサイレンサーは言わずもがなですな

 

 

他にも

「所持許可の更新」

銃の所持許可証は更新が必要

所持許可がおりてから3回目の誕生日の2カ月前から1カ月前が更新期間

 

「失効」

所持許可の失効(死亡、譲渡、紛失、廃棄etc)と失効後の措置

 

「火薬」

こちらは火取法ですが、銃の弾には火薬が使われているので購入や保管に関する内容

 

などなど覚えることは盛沢山です

 

荒ハンは初心者講習申し込み時に受け取るテキストだけでは不安だったので模擬問題集付きの市販本も併せて購入し勉強しました

 

タイトル『銃砲所持許可 取得の要点』

こちらはイラスト豊富なので”おかたい法律関係”を少しでも柔らかく学びたい方や、試験形式に慣れたい方におすすめです

 

写真載せときますが当時のものなので今は表紙とか変わってるのかな?

気になる方はぜひググってみて下さいませ

 

(めっちゃ付箋貼ってます笑)

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(左:申込時に受け取るテキスト/右:模擬問題付きの市販本)

 

 

ではでは今回はこのあたりで

 

次回

回想録~その5~『ニート、猟銃を所持する-初心者講習当日&合否はいかに!?編-』

狩猟録『緊迫の心理戦 -後編-』

斜面の鹿と対峙!

 

右往左往する荒ハン

 

緊張と焦燥の心理戦、ついに完結!

 

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ちなみに前編を3行に要約すると

 

・鹿の尻しか見えないので移動

・移動したらもっと見えなくなってまた移動

・再度移動して確認すると…

 

こうなります

前編の長文はなんだったんだというぐらいコンパクトにまとまりましたねw

 

 

前回の記事はこちら↓

ものすごくお時間のあるときにでも見てもらえると嬉しいです

arakezurihunting-of-the-soul.hatenablog.jp

 

 

 

↓ではでは続き↓

 

 

 

……

 

………

 

まるっこい尻のシルエットは消え
 
 
なにやら長細いシルエットが見える
 
 
ん?


これは?
 
 
ややパニクるがすぐに正体が判明
 
 
先程の尻が引っ込み

 

今度は首だけが出ているのである
 
木の幹から首が生えているようなシルエット
 

 
確かに首にヒットすれば即倒は間違いない
 
 
しかし面積が小さい

 

いかんせん小さい…

 

つまり狙撃の難度が跳ね上がる方程式
 
距離だけでもハードモードなのに

 

いきなりベリーハードモードに突入
 
また場所を変えるか?

 

いや、これ以上動き回るのはさすがにリスキー

 

やはりここから撃つしかない!

 

その決心と同時にゆっくりと
まるで太極拳でもしているかのような速度で腰を下ろし安定性を高める
 
 
スコープは最大倍率
 
 
十字のマークを鹿にのせる
 
 
呼吸、鼓動、筋肉の収縮
 
体のあらゆる生体反応が狙いを阻む
 
まるで「撃つな」というように
 
その抵抗をかいくぐり引き金に指をかける
 
 
 
 
緊張…
 

 

焦燥…

 

 

興奮…
 
 
 
 
指先がゆっくりと死のアーチを描く

 

 

 

「  ターーーンッッッ!!!!‼  」
 
 
響く轟音
 

一瞬だけ自身の時が止まる

 

 

「あたったか?」

 

走り出す鹿


「え、、外した?」

勝手に命中からの即倒という
なんとも都合のいい未来を想像していた荒ハン

 

これっぽっちも外したイメージができておらず 
次弾装填からの構えにもたつく

 

その間にシカは藪の中に飛び込み逃走
 
 
結局追撃は放てず

 
逃げていった藪の方向をしばし眺めていた

 

わずかに涙を浮かべながら…………

 

 


-------------------------
拝啓

シモ・ヘイヘ


見ておられますでしょうか?

この無様な失中を

武者震いあらため小鹿のような震えで銃を携える私を

 

百発百中の極意とは何なのでしょうか?

いつか到達する日がくるのでしょうか?

 

今はただ穴があったら入りたいです


敬具
-------------------------

 

思わず歴戦の狙撃手に心の手紙を送ってしまいました


それにしても狙って引き金を引く

ただそれだけの動作がまさかこれ程までに重圧なものだとは


そして外すととてつもない虚無感に襲われることになるとは

 

似たような状況でも難なく的中させるハンターはたくさんいるはず

そんなハンター達との間には茫漠なスキル差があることを再認識をするに至った荒ハンであった

 

 

~Fin~

狩猟録『緊迫の心理戦 -前編-』

布団から出るのに30分

毎日が覚悟と葛藤の連続

どうも荒ハンです

 

さてタイトルですが

先日の出猟時に起こったできごとをすこーしカッコよく書いてみました

でもあくまで事実です

獲物との遭遇から発砲までをやや物語風に書いてみたいと思います

 

.

 

...

 

......

 

荒ハン暦6年 12月 某日

 

 

天候は晴れ

 

 

現在、斜面上方の鹿と対峙中...

 

 

 

 

 

 

 

さかのぼること1時間前

 

とある山中

 

風と沢音、

 

時より聞こえる小鳥の声以外は静寂が覆う大自然

 

この景色に不自然なものがあるとするなら

 

グニャグニャと空間を這いずるモーニングコーヒーの湯気くらいだろう

 

まぁそれもここにいる物騒なモノを手にしたホモサピエンスたる自分を除けばの話だが

 

 

身支度とマップの再確認をしていざ出発

 

本日は単独行動

 
痕跡を探して歩き回る
 
ちらほらとフンを見つけるも古いものばかり
 
集団で引っ越しでもしたのかな?と
やや弱気になってきたのでちょっと一息
 
家から持参したコーヒーを取り出す
 
冬山で飲むあったかドリンクはどうしてこうも美味しいのか 
 
近くにあった倒木に腰掛け、しばしの癒しタイム
 
ぼーっと、、、
 
緩やかな時が流れる
 
 
...ほげー…
 
 
 
......
 
 
.........
 
 
...おっと、いけない いけない
 
 
目的を忘れてそのまま数時間
なんてことになりそうなのでそろそろ出発!
 
立ち上がり十数メートル歩いたところで陽の当たる斜面が見えてきた
 
寒いし日なたぼっこでもしてないかな?と半分冗談で眺める
 
一応双眼鏡を覗く
 
 
「ん?」
 
「いま一瞬鹿のシルエットが見えたような...」
 
「いや、まさか...」
 
「でも鹿だったら?」
 
「さっきの場所...さっきの場所...」
 
「あれ、、どこ、だ...?」
 
木が乱立する景色はどこも同じに見える
 
いまさっき見ていた場所を見失う
 
だいたいの場所は分かるがシルエットが見当たらない
 
「やっぱり見間違い?」
 
「いや、でもわずかに動いたように見えたんだが…」 
 
「いやいや、そんなに都合よく現れるか?たまたま覗いた場所に」
 
頭では希望的観測を否定しつつも
 
体がそれを拒否する
 
『もっと探せ!』と
 
荒ハンは体の反応に従った
 
引き続き双眼鏡を凝視
  
…凝視
  
……ひたすら凝視
 
ドライアイの進行を角膜で感じながら時は流れる…
 
…捜索
 
……捜索
 
………とことん捜索
 
 

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鳴りやまない心のざわめき
 
心拍数の上昇を感じつつ時は進む...
 
 
…どれくらい経っただろう
 
もはや目と双眼鏡が一体化し
新たな人類へと進化しかけた頃
 
再度、疑念が湧き始める
  
「やはり木の枝か何かが鹿に見えただけでは?」
 
「もし仮に鹿だったとしても、こんなにも長時間同じ場所に居続けるのか?」
 
疑念が湧いては不安に変わる
 
捜索を打ち切り先に進むか否か...
  
荒ハンの出した結論は
 
シルエットが見えた辺りに行くことに
  
もしかしたら痕跡が残ってるかも知れないという淡い期待と
  
なにより見間違いだったのかどうかの答えが欲しかったのである
 
ちなみに向かおうとする場所はそこそこ急な斜面
 
それを登ることを選択するとは自身の執念とやらに関心しつつ
 
斜面に向けて一歩踏み出した次の瞬間
視界の片隅で動く影!

 

!!!!!!!!!!

めざす斜面とやや違う斜面に鹿!

横巻きに移動!

しかも2頭!!

 

「今の一歩で飛び出した!?」

「逃げられる!?」

「なぜそっちの方向!?」

 
ありとあらゆる感情が5Gを通り越して6G並みの速度で脳内を駆け巡り
 
気付けば銃を構えようとしていた
 
が、少し冷静に観察するとどうやら逃げている訳ではなさそうで
ノソノソと移動している
 
もし自分に気付いているなら素早く逃げていくはず
 
となると奴らはなぜこのタイミングで移動を?
 
 
考えられるのは
1、鹿の気分
2、逃げる程でもないがなんとなくの気配を感じて距離を確保
3、荒ハンをおちょくっている
  
 
ふーむ、、、
ひっかけ問題か
 
3と見せかけて、たぶん2だ!
 
「ほんのちょっぴり近寄っただだけの荒ハンの気配を敏感に感じ取るとは、やるじゃあねーかッッッ!!!!!」
 と、マンガに出てきそうなセリフを吐く余裕なんて無かったのは言うまでもない
 
緊張の糸はピーンッと張ったままだ
 
 
鹿はというと
尾根の稜線手前で立ち止まり周囲の状況を把握しようとしているように見える
  
さらに木に体の大部分を隠しているあたり、
やはりこちらサイドに何かを感じている模様
 
ただし止まっている
 
そう、止まっているのだ!
 
これは勝機!! 
 
「この荒ハンの執念が勝利へと導いたのだ!」
とでも言わんばかりに銃を構えスコープを覗く
 
が、残念なことにこの位置から狙えそうなのは尻のみ
 
またたく間に先の威勢は遥か彼方へと消え去った
 
うーむ、どうしたものか
 
尻なんかに着弾しても即死しないのは明白
 
 
骨を砕き
 
肉を腐らせ
 
酷い苦しみを与え
 
タタリガミになりエミシの村を襲うかも知れない
 
 
それだけは避けねば
 
そして今更すぎるが距離がけっこう遠いことに気付く
  
この状況、どう考えても狙撃ポイントを変えるの一択のみ 
 
周囲を見渡すと少し離れたところに体を預けれそうな木がある
 
距離にして数メートル
 
その木を委託代わりにして少しでも安定した状態で狙う
 
よし、これしかない!
 
そう決意し移動開始
 
しかし油断はできない
 
なぜなら相手は野生動物
 
圧倒的大自然を体ひとつで生き抜いている猛者である
 
研ぎ澄まされた超感覚の前に不用意なヒューマンの動作など瞬時に気取られること火の如しである
 
 
 焦らず、ゆっくり、慎重に
 
ほんの数メートルの移動にこれでもかというくらいに気を使う
 
ダルマさんが転んだ という遊びはこの日のための予行練習だったのかと気付く
 
なんとか木に辿り着いたが体力も精神力もかなり削られた
 
だがこれで狙えるはず
そう勇みこんでスコープを覗く
 
がしかし、
まさかの木が邪魔で姿が見えない
 
 
ナン…ダト(((;゜Д゜))
おそらくこの時の荒ハンはリアルこんな顔をしていたはずだ
 
失態、、
とんだ失態である
 
わずか数メートル移動しただけでこうも見え方が変わるとは...
 
さっき削られた精神力が更に削られる
 
他に良さそうなポイントを探す?
ただそこから確実に狙えるという保証はない
 
なにより、これ以上うろうろすると逃げられるかも知れないという究極のプレッシャー
 
ここは仕方ない、、
来た道を少し戻り活路を見い出そう
  
再び慎重に移動…
  
まだそこに居てくれることを願いつつ…
 
なんとか元位置の近くまで戻りスコープを覗くと...
 

!!!???

------to be continued------

回想録~その3~『ニート、猟銃を所持する -初心者講習申し込み編-』

前回からずいぶんと時間があいてしまった…

 たぶんキングクリムゾンの能力で時を吹っ飛ばされていたんだと思います。

ジョジョネタ知らない方ごめんなさん)

 

 ※前回記事↓↓

arakezurihunting-of-the-soul.hatenablog.jp

 

ではでは気を取り直して

  

費用と時間を犠牲にしても猟銃所持を決意した荒ハン

 

さっそく第一歩となる”初心者講習”の申し込みをすべく警察署に行きます。

 

ここからは全て警察の管轄です。

(後述する技能講習は別)

 

 単なる申し込み=簡単な事務手続きだけかと侮ることなかれ

さすがは警察、そしてさすがは”銃”

 

少々大げさかもですが、

ここからすでに試験が始まっていると言っても過言ではありません!

 

・事前に申し込みの件を電話で伝え日時を決定

・書類を揃えて警察へ

・不備が無ければ無事終了

・お疲れ様でした

 

…とはならず

書類の提出と同時に面談が始まります

 

警察

「どうして猟銃を所持したいのですか?」とか

「猟銃を所持するリスクは承知していますか?」とか

「趣味なら他にもいくらでもあるのでは?」などなど

 

これは一例で地域や担当官によって聞かれる内容は様々ですが、こういった質問に答えられなければいけません

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※所持理由は間違いなく聞かれると思います

 

例えば

Q1-所持理由について

荒ハン「カッコいいから持ってみたい。ロマンです。」

と答えたりするとアウトです

 

Q2-所持リスクについて

荒ハン「リスク?ぶっちゃけ巨人以外は一撃でしょw」

はい、アウトですね

 

こんなことを言う人は居ないと思いますが、

正当な所持理由と所持リスクをしっかり把握して

どんな質問がきてもしっかり答えれるように予習しておくことをおすすめします

 

無事に面談が終わると初心者講習の受講日を決め

当日に使用するテキストを受け取りようやく終了です

 

すでにこの段階で変な汗をかいていることは間違いありません

 

帰ってぐっすりと眠りましょうzzz

 

 

 ひとつ言い忘れてました

講習といっても試験とセットになっているので実質試験日です

 

当日まで何もしないと不合格まっしぐらなのでお気をつけて 

 

 

次回

回想録~その4~『ニート、猟銃を所持する-試験勉強編-』

回想録~その2~『ニート、猟銃を所持する -はじめの一歩のその前に編-』

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さて、このたび晴れてハンターになった荒ハン

※(狩猟免状を取得しただけ) 

 

※前回記事↓↓

 

実は本当にやっかいなのはここからです。

なぜなら荒ハンが取得した狩猟免状は”第一種銃猟狩猟免状”というもの。

つまり猟銃を用いた猟をすることができる免状です。

 

これが”わな猟”や”網猟”の狩猟免状ならそのままアイテムを揃えて狩猟スタート!

(狩猟をする都道府県に登録する必要あり)

となる訳ですが、この”銃猟”は読んで字のごとく猟銃が無いことには何も始まらない…

 

そんなわけで猟銃の所持に向けて動き出すことに

ハンターについてググり倒してた際に猟銃所持についてももちろんリサーチしていたのですが、そのやっかいさから後回しにしていたのであります。

 

ではなぜそこまでやっかいかと言いますと

ずばり”プロセスが長い&お金がかかる”のです。

 

狩猟免状の場合は講習と試験の実質2日間で取得できます。

(試験勉強の時間は人それぞれなので割愛)

 

それに比べて猟銃は所持に至るまで申し込みや申請だけで6回(だったかな?)も足を運ばなければなりません。

 

加えて猟銃所持の申請・やりとりの窓口は民間団体ではなく警察

 

それだけでも気分が萎えませんか?笑

なにも悪いことしてないのに書類のやりとりに警察署に行くのってなんだか緊張します。

 

準備する書類も住民票、医師の診断書、同居親族書、身分証明書、経歴書、写真などなど。。。

 

RPGでいうところの伝説の武器を作るための素材リスト並みにあります。 

もう気分はさながらモンハンです。(やったことないけど) 

 

そしてお金もかかります。

ざっと10万円以上は覚悟して下さい。

今のうちにグッバイマネーと心の中で叫んでおきましょう…

 

ちなみに猟銃は一銃一許可制といって許可をうけた銃しか所持できません。

車の免許のように1台を家族でシェアしたり、レンタカーでいろんな車種を運転するみたいな使い方はできません。

 

つまり猟銃は”免許だけ取る”のではなく、必ず”銃を所持する”までがセットになっているわけです。

なので当然 銃の購入費用がかかります。

さらに銃を保管するガンロッカーと弾を保管する装弾ロッカーも必要です。

このあたりの購入金額で出費がかなり変わってきます。

 

新品が中古か?

高額なモデルか否か?

 

※猟銃やガンロッカー等の必要物を譲ってもらえるコネクションの強い人はこの分の費用が浮きますので10万円以下で収まるのではないかと思います。

  

 

銃所持のスタートラインに立つだけで既に軽い眩暈がします。

この段階で面倒くささや出費といったネガティブポイントが所持したい気持ちを上回る場合は引き返すというのも選択のひとつです。

 

ニート暮らしだった当時は手間より出費が心配でしたが、それ以外に失うものなどない荒ハンはそのまま突き進む道を選んだのであります。

 

実際の申請から試験、実技のあれこれはまた次に書きます。

ではでは!

 

次回

回想録~その3~『ニート、猟銃を所持する -初心者講習申し込み編-』 - 魂の荒削りハンティング

回想録~その1~『ニート、ハンターになる』

とある歴史情緒溢れる町の片隅に

モラトリアムを卒業し、晴れてニートになった荒ハンがおりました。

(まぁ正しくは”モラトリアムを卒業して久しい”ですが)

 

在学中、就活なるものを心ここにあらずのうわの空状態でスルーし、

社会人というポジションを華麗に右から左へ受け流し、

なんだかんだで気付けば卒業してから早1年半、

”目標”もなければ”やる気”もない、

ただただ時間だけが過ぎていく残念な毎日を過ごしていました。

 

そんなある日の夕方、

いつものようにゴロゴロとテレビを見ていると

”農業、林業への野生動物の被害が深刻化”

”狩猟者の高齢化と減少、なり手の不足”というニュースを目にしました。

 

その瞬間、モラトリアム自堕落ニートライフで

はるか悠久の彼方で永い眠りについていた”やる気”が目を覚ましたのであります。

 

 

「これだっ‼」

 

もともとフィールド活動が好きだっこと、

 

人と違うことをやってみたいという好奇心、

 

高齢化している業界なら若年の自分が入れば活躍できる!という根拠のない自信

 

そしてなにより目的のない日常に”めざしたい目標”ができた喜び

 

これらの感情が瞬時に脳内を駆け巡り、

気付けば「狩猟」、「ハンター」、「猟友会」など、それらしい単語をググり倒していました。

 

しかしググり倒しただけでは飽き足らず(文章の読解力が足りなかったので)猟友会の事務所にもおじゃましてあれこれ説明して頂きました。

 

さらに銃砲店にも行き質問ラッシュをかけていたと記憶しています。

 

 

・狩猟をするには使用する猟具ごとに免状を取得しなければならないこと、

 

・猟銃は狩猟免状とは別に所持許可証というものを取得しなければならないこと、

 

・猟銃の許可は狩猟免許と違い取得まで時間もお金もかかることなどなど。

 

 

そんなこんなでお金も時間もかかる”猟銃取得”はあとにして、まずは”銃猟の狩猟免許”を取得すべく申し込みをしました。

 

この狩猟免許の試験、なにやら事前講習会があるらしく、この講習を受けることで合格率がグッと上がるとの情報をキャッチし、すかさずこちらにも申し込みを済ませました。

 

ーー事前講習会ーー

時間は朝から夕方までの丸一日

法律や猟具、狩猟鳥獣についてのレクチャー

実際の試験で行われる模擬銃の分解・組み立ての実践など

 

講習内容とは関係ないですがテレビでは「高齢化が~」、「若い世代のなり手が~」と言っていた割に若い人がたくさん受講していることに驚きました。

てっきり自分以外はお爺ちゃんだらけなのかなという勝手なイメージをしていたのであります笑

 

何はともあれこれで試験対策はバッチリなはず。

あとは試験をクリアするだけである。

 

 

ーー試験当日ーー

筆記試験

体力測定

猟具の実技

距離目測

 

ざっくりこんな感じの試験内容でしたが、

事前講習のおかげで問題なく試験を終えることができました。

 

数日後の合否発表で無事合格が判明、

免状を受け取り、ここに新米ハンター荒ハンが誕生したのであります!

 

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(免許を取っただけなので厳密にハンターなのかという疑問はそっと胸にしまっておきましょう)

 

 

⇒次回『ニート、猟銃を所持する -前編-』

ごあいさつ

はじめまして

”魂の荒削りハンティング”中の人こと”荒ハン”と申します。

 

狩猟を初めて数年、

始めた頃はどれだけ続くか、自分にできるか、そもそも向いているのかなど、

未知の世界過ぎて何が分からないかも分からない状況でしたが、こうして数年ではあるものの今も続けられている活動の一つなので、狩猟を始めた経緯や実際の狩猟の現場、使って良かったアイテム、いまいちだったアイテムなど回想録・備忘録的に書いていきたいと思います。  

よろしくお願いします。

 

 

【荒ハン ざっくりプロフィール】

~海を見ると自然反射でテンションが上がるのは海辺育ちの宿命~

小学-夏は毎日のように海、川で遊ぶアクティブ少年

中学-フィールドを駆け回るサバゲー小僧

高校-ズル休み常習犯のゲーマー野郎

大学-学内で見かけるとレア扱いの幽霊学生

 

猟歴:数年

資格:第一種銃猟、罠猟

スタイル:もっぱら銃猟で罠はペーパー状態

趣味:写真、DIY、ハンドクラフト、海&川遊び

弱点:狩猟アイテムをあれこれ自作してみるものの、結果的に既製品を買った方がコストも時間も安上がりな時が多々ある。